この記事は、簿記の「ぼ」の字も知らない超初心者向けの記事です。
固い話や細かい話はすっ飛ばして、とにかく簿記の概要をざっくり掴んでもらうことを目的にしています。
今回の記事のメリット
- 簿記の概要がわかる
- 簿記の目的がわかる
- 簿記で何を作るかがわかる
- 基礎教養として簿記の概要を知りたい
- これから簿記を勉強してみたい
この記事でほんの少しでも簿記に興味を持ってもらえると嬉しいです。
公認会計士歴10年以上、日商簿記1級ホルダーのワタシ、まおすけがわかりやすく解説します。
(念の為、合格証書も載せておきますね)
簿記とは?
簿記とは、簡単に言うと
- 日々の取引を
- ルールに沿って記録して
- その記録をまとめて
- 決算書を作ること
「決算書」とは簡単に言うと、会社の成績表です。
会社は決算日に必ず決算書を作成する必要があります。
ちなみに、「ルールに沿って記録して」の部分は、基本的に日本全国どこでも共通です。
「決算書を作る」の部分も、普通の会社であれば同じく基本的に日本全国どこでも共通です。
トヨタみたいな大きい会社でも、そのへんの超零細企業でも、根本的なルールは同じなんです。
つまり、簿記は一度身につければ、ものすごく汎用性が高い技術です。
・・・で?
ん、何が?
え、簿記の説明ってこれだけ?
うん、極論するとこんだけ。
・・・マジで?
えーと、じゃあ「決算書」ってなんのために作るの?
大丈夫、ちゃんと説明したるから。
簿記で決算書を作る目的
簿記を使って、最終的に作るものは「決算書」です。
決算書は会社の成績表ですが、なぜ作る必要があるのか?
理由は大きく3つあります。
- お金を出してもらう人に業績を見てもらうため
- 税金の計算をするため
- 自分の状況を把握して経営に役立てるため
順に説明していきます。
理由1:お金を出してもらう人に自分の業績を見てもらうため
1つ目の理由は、お金を出してもらう人に自分の業績を見てもらうためです。
会社は株主からお金をもらったり銀行からお金を借りて、それを元手にして事業をします。
ここで、あなたが会社にお金を貸す側に立って想像してみてください。
あなたなら、どちらの会社にお金を貸したいですか?
- 資産をたくさん持っていて、利益も毎年出ている会社
- すでに借金だらけで、毎年赤字の会社
普通に考えれば1.ですよね。
ちゃんと出したお金が返ってくる可能性が高そうだからです。
逆に会社の立場に立ってみてください。
会社は自分の成績を他人に見せないとお金が調達しにくくなって、事業が続けられなくなるんです。
なので、会社は他人に見せるために簿記で自分の成績表(決算書)を作るのです。
理由2:税金の計算をするため
2つ目の理由は、税金の計算をするためです。
サラリーマンの皆さんも税金を収めてますよね?
会社も同じように、税金を収めないといけません。
では、その税金は何を元に計算されるでしょうか?
答えは、「決算書に記載されている儲けの金額」です。
つまり、会社の税金は自分で作った決算書を元に計算されて支払うのです。
なので、税金を支払うために簿記を使ってしっかりした決算書を作り、自分の儲けを出しておく必要があります。
理由3:自分の状況を把握して経営に役立てるため
3つ目の理由は、自分の状況を把握して経営に役立てるためです。
決算書は自分の成績表です。
決算書を見れば、
- 儲かっているのか赤字なのか
- 自分がどれくらい資産を持っているのか
などがひと目でわかります。
つまり、自分のよいところと悪いところが丸わかりになるのです。
その決算書を活用すれば、今後会社をどうすれば改善できるのかを検討するときに、非常に役に立つのです。
へー、色んなことに使うんだね。
ところで、決算書って実際どんなもんなの?
お、ちょっと興味出てきたか。
あまり詳しく説明すると長くなるから、超簡単に説明したろ。
簿記を使って作る決算書って?
メインの決算書は2つあります。
・損益計算書(P/L)
この2つについて、概要を説明します。
本当はもうちょっとあるんやけど、この2つがメインやからとりあえずこれだけ知っとけばOKやで!
貸借対照表(B/S)
貸借対照表は、
- ある時点で(例えば3月31日時点で)
- どこから資金を調達してきて
- その資金をどうやって使っているのかを一覧にしたもの
です。
英語でBalance Sheetと言うので、略してB/S(ビーエス)と呼ばれます。
B/Sに出てくる大きな項目は以下の3つです。
- 「資産」:会社の財産(どうやってお金を使っているか)
- 「負債」:返す必要があるお金
- 「純資産」:返す必要がないお金
B/Sを図にすると↓の感じです。
つまり、儲かっているかどうかではなく、会社の財産や資金調達の方法が一覧になっている表なんです。
すまんがこれ以上説明すると説明が長くなりすぎるから、
もっと知りたいなら続きは以下の記事を見てくれ!
損益計算書(P/L)
損益計算書は
- 一定の期間で(例えば4月1日から3月31日まで)
- どれだけ儲かったのか(赤字だったのか)を一覧にしたもの
です。
英語でProfit and Loss statementと言うので、略してP/L(ピーエル)と呼ばれます。
要は、一定の期間で損益がいくら出たのかを表した一覧表です。
P/Lで表す主な損益は3つあり、それぞれの意味は以下の通りです。
- 「営業利益(損失)」:「本業」で発生した損益
- 「経常利益(損失)」:「本業+本業以外」で発生した損益
- 「当期純利益(損失)」:税金を差し引いた最終の損益
その他の項目はすっ飛ばしてこの3つの損益を見れば、その会社が儲かっているのかそうでないのかが、ほぼわかります。
P/Lの項目を一覧にすると↓になります。
すまんがこれ以上説明すると説明が長くなりすぎるから、
もっと知りたいなら続きは以下の記事を見てくれ!
簿記って何?のまとめ
ちょっとだけ簿記に興味出たよ。
会社の成績が1枚の表にまとまるってすごいね。
うん、オレはこの技術、本当にすごいと思ってる。
どんだけ大きな会社でも、決算書っていう1枚に成績がまとまるんやから。
どこに行っても使えるし、本当にオススメの知識やで。
今回は、
- 簿記の概要
- 簿記の目的
- 簿記で何を作るか
を解説しました!
現代で簿記を使ってない会社はありません。
ある意味、現代の資本主義経済を支えている根幹の技術です。
そんなすごい技術である簿記に、少しでも興味を持ってもらえたら嬉しいです!
簿記のススメ
今回の記事を呼んで、
よくわからないなぁ・・・
もうちょっと知りたいなぁ・・・
と思ったあなたは、ぜひ簿記を勉強してください。
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