フンフンフーン♪
ん?なんかごきげんやな。どうした?
物を買うときの、すごくいい方法みつけちゃってさ!
その名もリボ払い!
毎月定額を払えば何でも手に入るのさ!これで何でも買えるぜ!
名前も「リボ」ってなんか可愛いよね♪
あかーーーーーーん!!!!
リボ払いはあかん!!!!
え、なんで????
表面しか見えてないんやな。
よし、数字のプロである公認会計士のオレが、簿記の知識も使ってわかりやすく説明したろ。
この記事のメリット
- リボ払いの危険性について知ることができる
- 簿記の知識を生活に活かすことができるようになる
- 簿記の考え方を知ることができる
- 簿記を勉強するメリットを知ることができる
今回は、リボ払いについて簿記を通して解説します。
この記事で、リボ払いの危険性と、簿記が実生活にも役立つということをわかってもらえると嬉しいです。
公認会計士歴10年以上、日商簿記1級ホルダーのワタシ、まおすけがわかりやすく解説します。
(念の為、合格証書も載せておきますね)
リボ払いの概要
まず、リボ払いの概要の解説です。
リボ払いとは、正式名証を「リボルビング払い」と言い、特徴は以下の2つ。
- クレジットカードの使用残高に関わらず、毎月一定金額を支払う
- 残高に対して一定の手数料率がかかる
例えば、
- 残高:3万円
- 手数料率:年15%(≒月1%)
- 毎月の支払額:1万円
だと、こんな感じで支払うことになります。
ただ「リボ払い」とか可愛い名前がついてますが、実質はただの借金です。
物を買った金額を、後から払わないといけないからです。
そして、「手数料」とか言ってますが、実質は借金の利息です。
後で払う金額に、一定の率でプラスアルファして払うからです。
しかもリボ払いの利率は上の例題のように、年15%とかが普通です。
個人のビジネスローンであれば利率の相場は年6%~、普通の会社であれば利率の相場は、年1%~。
年15%とかハイパーボッタクリもいいところです。
まとめると、リボ払いは、
- ただの借金である
- バカ高い利息を取られる
ということを頭に叩き込んでおいてください。
リボ払いの概要がわかったところで、次は仕訳を見ていくで!
リボ払いの仕訳
リボ払いで物を買うことを、仕訳で見ていきましょう。
支払いの条件は、
- 毎月の支払:10,000円
- 手数料率:年15%(≒月1.25%)
とします。
10万円の物をリボで買う場合
100,000円の物をリボで買ったら、購入時と初回支払い時の仕訳は、
購入時:
初回支払時:
20万円の物をリボで買う場合
200,000円の物をリボで買ったら、購入時と初回支払い時の仕訳は、
購入時:
初回支払時:
注目ポイント
注目してもらいたいのは、2点です。
- 購入のときに借入金が計上されている
- 支払時に「リボ(借入金)」がどれだけ減っているか
「2.支払時にどれだけ借入金が減っているか」について、今回の条件で200,000円の物を買ったら、10,000円の支払いの内、7,500円しか借入金を返済できていません。
こちらで、完済までシミュレーションしたところ、利息だけの総支払額は約30,000円。
つまり完済までに、合計で230,000円(=200,000円+30,000円)を支払うことになります。
こんなことを続けていたら、お金はいつまでも貯まりません。
一度リボ払いを利用すると、どれだけ買い物をしても毎月の支払いが定額なので、感覚が麻痺します。
気づいたときには、カード残高が積み上がって、手数料(利息)を払うことでいっぱいいっぱいになり、最終的にいつまでも元本が減らずに破綻します。
リボ払いは地獄の1丁目への入り口なのです。
え・・・。お金払っても、かなり利息が取られてたってこと・・・?
そう。
どんだけ支払っても元本が減らんと、いつまでもお金を払い続けることになるで。
うう、可愛い名前に騙されて、全然気づかなかった。。。
普通の人はそうなりがちや。でも簿記を勉強したらこういう罠にハマりにくくなるで。それも解説したろ。
簿記のメリット
リボ払いにハマる人が何故こんなことを平気でするのか?
それは、
です。現金預金の出入りは誰でもわかりますからね。
仕訳でいうと、この部分です。
でも、簿記の知識を持ってると、
- リボ払い=借金(負債)
- 支払いの中に利息が含まれてる
- 借入金が減らないと支払いは終わらず、利息を払い続けることになる
ということに気づくことができます。
簿記を勉強する大きなメリットの内の一つは、BS(財産状態)や入出金の意味が意識できるようになることです。
普通の人は、キャッシュフロー(入金と出金)は把握していても、BS(財産状態)や入出金の内訳は意識していません。
リボ払いが借金であることや、自分の支出が「投資」なのか、「負債の返済」なのか、「費用(消費or浪費)」なのか、わかっていないんです。
簿記を勉強して日常を仕訳できるようになると、目に見えないものが見えるようになります。
自分のやっていることが全体を俯瞰してわかるようになり、最終的には自分の決算書がイメージできるようになります。
簿記は、会社や事業者だけに使える知識ではなく、日常でも使える知識なんです。
まとめ:簿記を勉強して世間の罠にハマらないようにしよう
リボ払いの概要と、それを通して簿記のメリットを解説しました。
リボ払いの概要は以下の通りです。
- 可愛い名前が付いてるが、ただの借金である
- 毎月一定額の支払いの中に、バカ高い利息が含まれている
- 元本がなくならないと、利息を支払い続けることになる
簿記のメリットは以下のとおりです。
- 自分の財産状態がわかるようになる
- 支払いの内訳を意識することができるようになる
- 総じて、目に見えないものが見えるようになる
リボ払いを多用していると、自分が気づかないところでとんでもない無駄金を払うことになります。
簿記の知識を活用して、自分のやってることを正確に把握できるようになりましょう^^
簿記のススメ
今回の記事を呼んで、
よくわからないなぁ・・・
もうちょっと知りたいなぁ・・・
と思ったあなたは、ぜひ簿記を全力で勉強してください。
そして簿記の勉強には、クレアールをおすすめします。
クレアールの特徴は、効率的な学習ができること。
不要な論点は切り捨てて、重要な部分のみに絞って解説がされます。
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それではっ!
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